<Header>
<Author: 王維>
<Title: 青谿>
<Format: 格式不明>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 青谿>
<BookPage: 98>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
言入黃花川，
每逐青谿水。
隨山將萬轉，
趣途無百里。
聲喧亂石中，
色靜深松裏。
漾漾汎菱荇，
澄澄映葭葦。
我心素已閑，
清川澹如此。
請留盤石上，
垂釣將已矣。
<End Poem>
<Translation>
いま、黄花川という黄の色を名とする川沿いの道に入ったというのに、ここはいつも青い谷川の水を追って下ってゆくことになるのだ。山に従って屈折すること一万回にも及びながら、その道のりはわずかに六十キロにも足りない。

川水の響きは、乱れ散らばっている岩石の中を流れて、その音が激しく聞こえ、川水の色は、奥深い松林の中に静かに見えている。また、その水はゆうゆらとして、ひしとあさざとを浮かべ、澄みきっていて、あしへの類を水面に映している。

私の心は、平素からいつも静かにのんびりとしており、清らかなこの川もその心と同じくゆったりとのどかなこと、この通りである。その水を見つつ願わしく思うのは、目前の大きな岩の上にとどまり続けて、釣糸を垂れて一生を終えようということだ。
<End Translation>